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Q

任意整理をすると借金をどのくらい減らすことができますか?

質問 社会人になってすぐにクレジットカードを作って、その目的はカード作成時に買物券をもらえることや、ポイントを貯めることでした。
カードをどんどん使えばポイントも面白いように増えていき、水道光熱費などの支払いも全部カードで行うようにして、使い慣れてくるとついつい余計なものまで買うようになっていきました。
気づいたときには買い物依存症になっていて、最終的にはメンタルクリニックに通う事態となりました。カードも複数利用していて、ついに毎月の返済ができない状態になりました。
こんなことをクリニックの先生に相談してはいけないと思いつつ、抱えていた一番の悩みである借金のことを打ち明けると、早めに弁護士などの専門家のところに相談に行った方がよいとのアドバイスを受けました。
ということで、言われた通りにしようと思っているのですが、その前に聞いておきたいことがあります。
弁護士のところに行くと債務整理をすることになると思うのですが、自己破産という選択はしたくありません。借金は0になるかもしれませんが、自己破産することにかなりの抵抗があります。
債務整理について詳しく承知しているわけではないのですが、任意整理ならよいのでは?という思いがあります。自己破産のように借金が0にはならないことは分かっていますが、実際にこの方法だと借金はどの程度減額できるのでしょうか?
任意整理を選択した方がよい借金はどのようなものか?任意整理を選択した方がよい人の特徴なども教えて欲しいので、ご回答よろしくお願いいたします。

yajirusi

A

任意整理での減額率はそれほど高くありません

債務整理には、自己破産や個人再生などの方法もありますが、最も多くの方に利用されている手続きであるのが任意整理です。
任意整理は誰でもできるわけではありませんが、成功すると借金の総支支払額や毎月の返済額を減らすことができ、苦しい借金生活から抜け出すことも可能になります。ただし、任意整理での減額率はそれほど高くありません。
任意整理で減額できる部分は、利息と遅延延滞金などです。任意整理とは、クレジットカード会社などの各債権者と個別に交渉をして借金の返済額や返済期間を調整して和解する手続きのことです。
任意整理を成功させるためには、債権者の「合意」が必要となり、あまり無理な減額を主張しても債権者は承諾してくれません。自己破産は借金を0にすることができ、個人再生でも借金を10分の1にできる可能性もあるなど大幅な減額が期待できますが、任意整理での減額は、それらに比べると微々たるのものです。
任意整理をすると、「経過利息」や「将来利息」をカットできます。経過利息というのは、任意整理を開始してから合意するまでに発生する利息で、本来なら合意までの間にも利息が発生しますが、交渉によりその部分はカットしてもらえる可能性があります。
将来利息というのは、合意後完済するまでに発生する利息で、本来なら完済まで利息が発生し続けますが、その分は全額カットしてもらえる可能性があるため、この点は大きな利点です。
任意整理を行い、合意するまで支払をストップしていると「遅延損害金」が発生し続けますが、交渉中に発生する遅延損害金については全額カットしてもらえる可能性があります。
また、クレジットカードのショッピングを分割払いやリボ払いにした場合は、利息ではなく「手数料」が加算されますが、任意整理すると手数料もカットできる可能性があります。
任意整理で利息や遅延損害金、手数料をカットしてもらえたとすると「元本」が残ります。基本的には、任意整理では実際に借金をした額である元本を返済すればよい状態となります。
例えば、100万円の借金をした場合で年利が15%だとすると、1年の利息は15万円となり、この分が丸々減額されることになります。クレジットカードのショッピングや消費者金融からの借入、銀行のカードローン、リボ払いなどは利率が高い傾向にあるため、任意整理で借金が減りやすいケースとなっています。
任意整理をすると、月々の返済額も減額することができます。毎月の返済額は、返済期間によって変わります。同じ総返済額でも返済期間が短くなると毎月の返済額が上がります。
一方、返済期間を長く設定すると毎月の返済額は下がります。100万円の借金が残っているとすると、3年で返済するなら毎月27700円程度の支払が必要ですが、5年で返済するなら毎月の支払額は16600円程度にまで抑えられるので、これは大きなメリットです。
借金額がそれほど高額でない方は、任意整理が向いています。具体的には、一般的な収入がある方なら、300万円程度までなら任意整理で借金問題を解決しやすくなっています。
まずは早めに弁護士などの専門家に相談に行くことをおすすめします。

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