任意整理はどのような手続きですか？｜横浜の任意整理ならお任せ下さい。

債務整理には、他にも自己破産や個人再生などの方法がありますが、いずれも裁判所を介さなくてはいけません。
しかし、任意整理に関しては、裁判所を介さずに債権者と直接交渉をし、将来利息のカットや返済スケジュールの再設定について合意することにより、借金の返済負担を軽減する手続です。
任意整理では、ほとんどが将来的に発生する利息部分のカットを交渉することにより、債務総額を確定させたうえで返済を行っていくことになることから、元本を減らせて完済がしやすくなります。
返済期間に関しては、通常5年程度の期間で分割して返済を行うようにするため、月々の返済負担を軽減できます。
任意整理を行うメリットは、利息をカットしてもらえて借金の返済総額を減らせることです。将来発生する利息をカットして返済額を確定することができるので、返済を着実に進めていくことが可能になります。
任意整理では、対象とする債務を選べることもメリットとして挙げられます。
個人再生では、住宅資金特別条項を利用することにより住宅ローンが残っている場合に限り、従前どおり住宅ローンの支払を続けることで住宅を手放すことなく手続を行うことができますが、貸金業者や個人などの全ての債務が対象になります。
自己破産では、ローンが残っていない住宅は手続の中で換価され、ローンが残っている場合はローン会社に抵当権を実行されて競売にかけられます。生活するために必要な最低限の現金や財産は残すことができますが、借金に関しては、全てが対象になり任意整理のように債務を自由に選択することはできません。
もちろん、任意整理の対象から除外した債務については、これまでと同じく返済を行わなくてはいけません。
任意整理は、債務整理を行ったことを周りに知られにくいこともメリットとして挙げられます。自己破産や個人再生の場合は、国の機関誌である官報に氏名や住所が掲載されてしまいます。官報をチャックしている人は多くはないですが、そこから周囲に知られる可能性はあります。
任意整理のデメリットは、引き続き元本部分の返済をしなければいけないことです。
個人再生では借金の額を5分の1や10分の1まで減らすことが可能です。自己破産の場合は、免責が受けられれば借金を0にすることができます。任意整理においては、基本的に利息をカットしてもらえるだけなので、それを大きなメリットに感じない方も少なくないようです。
これは任意整理に限ったことではないのですが、実行してしまうと一定期間は新規の借入もできなくなり、クレジットカードも作れなくなってしまいます。
債務整理をすると、手続を行った事実が事故情報として信用情報機関に登録されてしまいます。信用情報機関は、各金融機関から個人の借入れや返済に関する情報の提供を受けてこれを管理し、金融機関などから照会を受けた場合にその情報を開示する役割を担っている機関です。
新規の借入れやクレジットカードの申込みを受けた金融機関は、審査のために信用情報機関に対して申込者の情報について照会し、そこに事故情報が登録されていると審査に通らなくなってしまいます。
信用情報機関に登録されることは、いわゆるブラックリストに載ると呼ばれており、そのことが周りに知られると良くない印象を持たれやすこともデメリットといえます。
任意整理をすると、契約中のクレジットカードもいずれ使用できなくなります。クレジットカードが使用できないことに不便さを感じる方はたくさんおられると思います。
任意整理は、債権者が交渉に応じない場合には手続を行うことができません。これも、デメリットとして挙げられます。
任意整理は、債権者と直接交渉を行って返済スケジュールについて合意することが必要となります。そのため、債権者が任意整理の交渉に応じない場合には手続を行えません。
こうなると、本意ではなくても自己破産や個人再生などの他の方法で対策しなくてはいけなくなります。