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Q

債務整理を考えた方がよいのはどのようなケースなの?

質問 先日高校のときに仲良くしていた友人と買い物中にばったり会いました。お互い一人で買い物に来ていて、ちょうど夕飯時だったのでそのままご飯を食べに行くことになりました。最初はご飯だけのつもりでしたが、かなり長い間会っていなかったので話が尽きずにそのまま飲みに行くことになりました。
高校のとき以来で一緒にお酒を飲んだことがなかったので相手の酒癖は分からず、お酒の量が増えてくるとどうやら彼は泣き上戸であることが分かりました。酔う前までは楽しい思い出ばかりしていたのですが、だんだん仕事の愚痴などを言うようになり、その後に借金で苦しんでいることも泣きながら打ち明け出しました。
お互いまだ独身ですが、前に付き合っていた彼女にねだられて大きな買い物をしたそうで、いまだに毎月分割で返済しているけどなかなか借金が減らなくて困っているとのことでした。
他にも自動車ローンの借入があるので、飲み会や友達の結婚式などが重なった月などには生活費が足りなくなることもあり、いっそのこと債務整理をしてしまった方がよいのでは?と考えてしまこともよくあるとのことです。
自動車ローンはもう少しで支払い終わるそうですが、彼女へ貢いだ方の借金はいつ終わるか分からない状態のようです。私としては債務整理をしなくて済むなら我慢した方がよいと思い、とりあえず思った通りのアドバイスをしました。
その日はかなり酔っていたので、後日改めて相談にのるからということで解散したのですが、次会ったときには何と言ってあげるのが正解なのでしょうか?債務整理をした方がよいのはどのようなケースであるか教えてください。債務整理をして後悔するケースなども教えてもらえるとありがたいです。

yajirusi

A

多重債務で自転車操業になっていると危険な状態です

まず、消費者金融やクレジットカードのキャッシングなどを利用して毎月分割で返済している場合は、借金は減りにくいように仕組まれていることを認識する必要があります。
お金を貸している方は、それをボランティアではなくビジネスとしているため、利息をできるだけ多くもらえるように工夫しています。
毎月の返済分には、元金の他に利息が含まれていて、まずは残高に合わせて決められた利息が計算され、残りが元金に充当されて借金が減ることになります。利息が0なら返済した額のトータルが借りたお金に達すれば返済が終わりますが、毎月の返済の半分以上を利息にとられているケースが多いのが現実です。
たとえば、クレジットカードで80万円の買い物をして、ショッピングリボ残高で実質金利は15%で返済方法は毎月15,000円の定額コースを選んだ場合、毎月の返済分の15,000円の内訳は、おおよそ10,000円が利息でわずか5,000円が元金に充当されているのです。
これが、なかなか借金が減っていかない理由で、これに気づいている方は多くはないと思います。そもそも80万円の借入に対して毎月15,000円しか返済しないと、利息が0でも返済に5年近くの歳月を要します。
それなのに毎月の返済の3分の2が利息ということになれば、いつまで経っても元金が減らないと悩んでしまのは当然のことと言えます。このような場合は、毎月の返済額を増やすことで悩みを解消できます。
債務整理をした方がよいかの判断基準は、借金が年収の3分の1以上あって、さらに多重債務の状態で毎月の返済が自転車操業になっている場合です。
年収の3分の1以上に関しては、いわゆる総量規制に抵触していることになります。総量規制とは、債務額が年収の3分の1以上になった場合消費者金融はお金を貸せないというルールのことです。ただし、クレジットカードのショッピングリボなどは総量規制の対象外であるため、現実には年収の3分の1を超える借金のある方はたくさんいます。
それよりも、返済をするお金に困り、そのために他からお金を借りるという自転車操業を繰り返しているようだと債務整理をした方がよいかもしれません。
ということで、まずは友人が現在どのような状態であるかを確認したうえでアドバイスをすることをおすすめします。
債務整理を安易に実行してしまうと、ブラック状態になってしまい、その後しばらく借金ができなくなったりクレジットカードを使用できなくなったりして後悔するケースが多いです。まだ独身ということなので、これから結婚をして住宅ローンを組むことになる可能性もあります。
もちろん住宅ローンも組めなくなりますし、そもそも債務整理をしていることが相手に知られると、本人同士はよいとしても親などの周りに反対されて結婚の障害にもなりかねません。
債務整理をしなくても、実は親などに事情を話したら援助を受けられたというケースも少なくないようです。また、一時的に生活に困っても、それを乗り越えられれば毎月の返済額を増やして困難を乗り切れることもあるので、くれぐれも返済計画をしっかり立てたうえでベストな判断をしてください。

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