
債務整理にはどんなリスクがありますか?
先月30歳になったばかりの横浜市内の会社に勤めている普通のサラリーマンです。5年ほど前から消費者金融から借金をしていて、最初のうちは給料日がくれば完済していたのですが、借入額が徐々に多くなると完済できなくなり、現在は最低限の返済を続けている状態です。
これまでは結婚願望がなく、一人で何とか生きていければいいと思っていて、借金のこともそれほど真剣に考えていませんでした。しかし、仲の良い友人たちが立て続けに結婚し、週末に遊ぶ仲間がいなくなると急に寂しくなって結婚願望が芽生えました。
今すぐではなくてもいいので、せめて40歳までには結婚して子供も欲しいと思っています。
結婚するなら借金を抱えたままではいけないと思い、借金返済を真剣に考え親兄弟にも頼りましたが、多少のお金は工面できても完済はできそうもありません。
そこで、思い切って債務整理に踏み切ろうと思っているのですが、債務整理にはどんなリスクがありますか?
債務整理をしようとしたのは、何でも相談できる唯一の親友にも頼ったところ、そうした方がいいとアドバイスをもらったからで、債務整理についての知識は全くありません。
債務整理とはどのようなものなのかを素人にも分かりやすく教えて欲しいので、それも併せてご回答どうぞよろしくお願いいたします。
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選択する手続きによってリスクも異なります
債務整理とは、借金の額が大きくなって返済が難しくなったときに借金を減額、免除することを目的とした法的な手続きのことです。手続きには、「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つの種類があります。
債務整理は借金問題を法的に解決できるとても有効な手段ですが、どの手続きを選択するかでリスクやデメリットも異なります。そのため、まずは一つひとつの手続きをきちんと理解して、自分の状況に最も適したものを選択することが重要です。
任意整理とは、裁判所を介さずに債権者と直接交渉して将来利息や遅延損害金のカット、返済計画の見直しなどを目指す手続きです。
他の手続きとは違って借金の元金は基本的には減りませんが、対象とする債権者を選べることは特徴でありメリットです。
個人再生とは、裁判所に申立てをして借金を5分の1や10分の1など大幅に減額でき、原則3年間の分割返済を行う手続きです。
一定の条件を満たせば持ち家などの財産を手放さずに済むのが大きな特徴で、家を手放したくない住宅ローンを返済中の方にとっては大きなメリットになります。
ただし、個人再生をするにはきちんと返済するための継続した収入が必要で、任意整理や自己破産よりもハードルは高いといます。
自己破産とは、個人再生と同じく裁判所に申立てて借金の返済義務を免除してもらう手続きです。
十分な収入もなく返済の見込みが立たない場合の最終手段として選ばれる手続きで、免責が認められれば借金を0にできることは大きなメリットです。ただし、一定の財産は処分の対象となり、家を残すことはできません。
いずれの手続きにも共通するリスクとして、ブラックリストに載ることが挙げられます。債務整理をすると信用情報に事故情報が登録され、登録されると様々なことが制限されます。
ブラックリストに載ると、クレジットカードを新しく作れなくなり、所有していたカードの利用もできなくなります。
信用情報に事故情報が登録されると返済能力が低いとみなされるため、基本的に審査を通過できなくなります。
ただし、クレジットカードは利用できなくなっても、デビットカードやプリペイドカード、QRコード決済やスマホ決済などの事前に保証金を預けるカードの利用は可能です。
ブラックリストに載ると、新たな借入もできなくなります。住宅ローンや自動車ローン、教育ローンなども借入もできません。借入やローンを組む際には信用情報をもとに利用審査が行われるため、ブラックリストに載っている期間は基本的に審査にパスできません。
ブラックリストに載ると、携帯電話の分割払いができなくなることもあります。スマートフォン端末を分割で購入するときには携帯電話会社が申込者の信用情報を照会し、審査を行うのがその理由です。
審査に通らない場合は、スマホ端末を一括購入するか、プリペイド携帯やレンタル携帯を利用することで問題を解決することが可能です。
アパートやマンション、一軒家などの賃貸契約ができなくなる可能性もあります。賃貸契約を交わす際には、賃貸保証会社との契約が必要になる場合が多く、信用情報を照会されると審査に通らない可能性が高いです。
賃貸契約の保証人になることはついては原則影響は出ませんが、ブラックリストに載っている間は借金の保証人になれなくなることもデメリットとして挙げられます。
保証人になることを望む方は少ないと思いますが、子どもの奨学金の保証人になれないことをデメリットに感じる方は多いと思います。
債務整理は借金問題を法的に解決できるとても有効な手段ですが、どの手続きを選択するかでリスクやデメリットも異なります。そのため、まずは一つひとつの手続きをきちんと理解して、自分の状況に最も適したものを選択することが重要です。
任意整理とは、裁判所を介さずに債権者と直接交渉して将来利息や遅延損害金のカット、返済計画の見直しなどを目指す手続きです。
他の手続きとは違って借金の元金は基本的には減りませんが、対象とする債権者を選べることは特徴でありメリットです。
個人再生とは、裁判所に申立てをして借金を5分の1や10分の1など大幅に減額でき、原則3年間の分割返済を行う手続きです。
一定の条件を満たせば持ち家などの財産を手放さずに済むのが大きな特徴で、家を手放したくない住宅ローンを返済中の方にとっては大きなメリットになります。
ただし、個人再生をするにはきちんと返済するための継続した収入が必要で、任意整理や自己破産よりもハードルは高いといます。
自己破産とは、個人再生と同じく裁判所に申立てて借金の返済義務を免除してもらう手続きです。
十分な収入もなく返済の見込みが立たない場合の最終手段として選ばれる手続きで、免責が認められれば借金を0にできることは大きなメリットです。ただし、一定の財産は処分の対象となり、家を残すことはできません。
いずれの手続きにも共通するリスクとして、ブラックリストに載ることが挙げられます。債務整理をすると信用情報に事故情報が登録され、登録されると様々なことが制限されます。
ブラックリストに載ると、クレジットカードを新しく作れなくなり、所有していたカードの利用もできなくなります。
信用情報に事故情報が登録されると返済能力が低いとみなされるため、基本的に審査を通過できなくなります。
ただし、クレジットカードは利用できなくなっても、デビットカードやプリペイドカード、QRコード決済やスマホ決済などの事前に保証金を預けるカードの利用は可能です。
ブラックリストに載ると、新たな借入もできなくなります。住宅ローンや自動車ローン、教育ローンなども借入もできません。借入やローンを組む際には信用情報をもとに利用審査が行われるため、ブラックリストに載っている期間は基本的に審査にパスできません。
ブラックリストに載ると、携帯電話の分割払いができなくなることもあります。スマートフォン端末を分割で購入するときには携帯電話会社が申込者の信用情報を照会し、審査を行うのがその理由です。
審査に通らない場合は、スマホ端末を一括購入するか、プリペイド携帯やレンタル携帯を利用することで問題を解決することが可能です。
アパートやマンション、一軒家などの賃貸契約ができなくなる可能性もあります。賃貸契約を交わす際には、賃貸保証会社との契約が必要になる場合が多く、信用情報を照会されると審査に通らない可能性が高いです。
賃貸契約の保証人になることはついては原則影響は出ませんが、ブラックリストに載っている間は借金の保証人になれなくなることもデメリットとして挙げられます。
保証人になることを望む方は少ないと思いますが、子どもの奨学金の保証人になれないことをデメリットに感じる方は多いと思います。






