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Q

過払い返還で大金が戻ってくるのはどのような仕組みなの?

質問 まだ結婚する前のことですが、消費者金融から借り入れをしていました。そのときはお酒やギャンブルが好きの悪友たちと遊び回っていて、月末に給料が入ってその日のうちにそのほとんどを使い切ってしまったこともありました。
そのような乱れた生活を送っていたことからどんどん借金の額が膨らんでしまい、最終的には親に泣きついて債務整理を解消し、それからはさすがに反省して無茶なことはしなくなりました。
そのときの仲間の一人と久しぶりに再会して昔話をしながら飲んでいると、悪友が酔いが回ってきたあたりで最近大金が入ってきたから今日は俺の奢りだと言い出しました。あまりにも上機嫌なので何があったのか聞いてみると、過払い金が戻ってきたことが分かりました。
詳しく話を聞くと、その悪友も最終的には私と同じように借金を親に肩代わりしてもらい、その後反省はしたけれど繰り返しキャッシングは利用していたそうです。ほとんど私と同じ経緯を辿っていたのでもっと深く話を聞いてみると、テレビで過払い金のことを知りダメ元で弁護士に相談してみると、まだ時効がきていないから過払い返還請求をすればかなりの額が戻ってくることが分かったそうです。
そのまま過払い返還の手続きを進めてもらうと、弁護士への報酬を差し引いても100万円以上の過払い金が戻ってきたとのことでした。どうしてそんなにお金が戻ってくるのか尋ねましたが、悪友は弁護士からその点についての説明は受けたけれどよく理解できなかったとのことでした。
いずれにしても、消費者金融に最後に返済してから10年以上経っていなければ過払い金は取り戻せると思うから、私にも権利があるなら早く手続きをした方が良いとすすめられました。その日は本当に悪友に奢ってもらい、私も過払い金を取り戻せたら奢り返すと約束して別れました。
質問したいことは、100万円以上もの大金が戻ってくる過払い金の仕組みについてと、私も過払い金を取り戻せるかです。取り戻せるなら早めに行動した方が良いと思うので、できるだけ早めのご回答をよろしくお願いいたします。

yajirusi

A

貸金業者に対して必要以上に返済したお金が過払い金です

簡単に説明すると、過払い金とは消費者金融業者などの貸金業者に対して必要以上に返済したお金のことです。
過払い金が発生したのは、金銭を貸付する際の利息を規制する「利息制限法」と金利や出資の取り締まりに関する「出資法」の2つが存在することが要因です。
2010年まで、利息制限法の上限金利が年15〜20%であるのに対して、出資法の上限金利は年29.2%でした。この2つの法律が規制していた上限金利に乖離があったことから、過払い金ではよく耳にするグレーゾーンが生まれました。
グレーゾーンとは20〜29.2%の金利のことです。貸金業者は多くの利益を得たくて高利なグレーゾーンで貸し付けを行っていました。しかし、高い金利でお金を借りた利用者たちが借金を返済できなくなり、多重債務者が増え自己破産者も続出したことから、グレーゾーンが社会問題となり、最高裁が2006年1月に20%を超える利息は過払い金とみなし、返還請求が可能であることを発表しました。
そして2006年6月には法改正も行われ、利息上限は利息制限法に統一となって出資法の上限金利は20%に改定されました。これが払い過ぎた返済分を取り戻せる過払い金の仕組みです。
ご存知の通りに、消費者金融業者などの借入先と最後に取引してから10年が経過していなければ、過払い返還請求をして過払い金を取り戻すことが可能です。グレーゾーン金利で借り入れをしたことがある方なら過払い金が戻ってくる可能性は高いです。
すでに取引を終えている方でも、当時の取引履歴があればそれを確認してみましょう。たとえ取引履歴がなくても、過払い返還を取り扱いしている弁護士事務所などに相談に行けば、過去の履歴を調べてもらうことができます。
ただし、借入をしいていた貸金業者が倒産している場合は過払い金を取り戻すことはできません。
最高裁が返還請求を可能であることを発表し法改正が行われ、過払い返還請求が相次ぎ、多くの貸金業者はそれに対応できなくなり倒産を余儀なくされました。倒産しても全く過払い金が戻ってこないわけではありませんが、ほとんど戻ってこないと考えた方が良いです。
過払い返還請求を弁護士などに依頼すれば余分なお金がかかるからと、自分で貸金業者と交渉しようとする方もおられるようですが、そのようなことをするのは避けた方が賢明です。過払い金返還請求は自分で行うことも可能ですが、専門知識がないと手続きに苦労し、取引履歴がない場合は取り寄せにかなりの時間がかかります。
百戦錬磨の貸金業者は、素人が相手だと過払い金を支払おうとしないで、本来は100万円以上もある過払い金を全く取り戻せなくなってしまう可能性を高めてしまいます。そもそも過払い金を算出する計算はとても複雑で、素人が安易に手を出して計算違いをすると、貸金業者から過払い金生返還請求を断られたりすることもあるのです。
そのようなリスクを避けるためにも、過払い返還請求は弁護士などのプロに任せることをおすすめします。

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