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Q

過払い返還の請求ができるのはどんな人?

質問 今は結婚して子供もいて幸せな家庭を築いていますが、それまではずっとどうしようもない人生を歩んでいました。
私が小学4年生のときに両親が離婚し、その原因は母の浮気でした。母は家を追い出されて、それ以来一度も会っていません。
父は普通のサラリーマンで、私と妹に対する愛情がないわけではなかったですが、母が出て行くまでは子育てに関わることが一切なく、仕方なく私たちを一人で育てることになったということは、まだ幼かった私にも妹にも伝わってきて、必要最低限の会話しか家の中ではすることがなく、私も妹もまともな学生生活を送ることができませんでした。
もちろん、そんな環境の中でもきちんと勉強して良い大学へ進学して立派な大人になっている人たちはたくさんいるので、すべてを親のせいにすることができないのは学生の頃から気づいていました。
しかし、妻と出会うまではどうしようもない生活を送ってきて、そのときにはいろいろなところからお金も借りて何とか生き延びていました。
今は私の過去も承知のうえで雇ってくれた信頼できる人の下で営業の仕事をさせてもらっていて、お蔭様でまともな生活を送れています。
前置きが長くなってしまいましたが、聞きたいことは昔借りたお金に関することです。昔付き合っていた悪友たちとは縁が切れていますが、その中で私と同じように更生した者もいて今も付き合いがあります。
先日その友人と飲んだときに、過払い金の話を聞きました。友人も以前はいろいろなところからお金を借りていて、一時は自己破産をする寸前までいったそうですが、私と同じようにある人に助けられて今はきちんとした仕事に就いています。
その彼が少し前に多額の過払い金を取り戻すことができたと言いだし、私にも過払い金を取り戻す権利があるのでは?と思いました。時期は少し異なりますが、私も彼と同じ消費者金融からお金を借りていたことははっきり覚えています。
借入をしていた明確が時期や額までは分かりませんが、過払い金請求ができる条件や、どんな人が過払い金を取り戻せるかを分かりやすく教えて欲しいので、ご回答を何卒よろしくお願い申し上げます。

yajirusi

A

過払い金の返還請求ができる可能性のある人はたくさんいます

過払い金請求の対象になるのは、利息制限法の上限を超える金利でお金を借りていた人です。利息制限法では、借入額に対して上限金利が決まっていて、たとえば借入額が10万円〜100万円未満の場合は、貸付金利が18%を超えてはいけないことになっています。
それに加えて、借金を完済後10年以内でなければ過払い金を取り戻すことができないこととなっています。その理由は、過払い金には時効がありそれが10年と法律で決まっているからです。
これらの条件に当てはまっていて過払い金の請求をする権利はありそうだけど、取引した時期を覚えていない、または取引した業者が多過ぎてお金を借りた相手をよく覚えていないという方も少なくないようです。
しかしこのような場合でも、過払い金のことに詳しい弁護士などの専門家に相談すれば、過払い金を取り戻すことは可能となっています。
取引期間を覚えていない場合には、貸金業者に対して取引履歴の開示請求を行うことにより取引期間を調べることができます。たとえ取引先がどこか明確でなくても、弁護士などに相談して信用情報機関に問い合わせたり、取引していたときに利用していたカードの特徴などの情報を覚えていたりすれば、過去に取引していた貸金業者を見つけることはそんなに難しいことではありません。
クレジットカードのキャッシング枠でお金を借りていた方も、過払い金が発生している可能性があります。
今では闇金でもない限り利息制限法の上限を超える金利で貸し付けを行っている会社はありませんが、以前はほとんどのカード会社が消費者金融と同じように利息制限法の上限を超える金利でお金を貸していました。
過去におまとめローンを利用していた方も過払い金が発生している可能性があり、この場合も過払い金を取り戻すことができます。一本化した金融機関に対して過払い金請求はできませんが、もともと高金利でお金を借りていた貸金業者からは過払い金を取り戻すことができるようになっています。
これについては関係ないと思いますが、過去に自己破産をした方でも、過払い金を取り戻せる可能性があります。自己破産をしたときに過払い金が発生していることに気づいていないで手続きをしまい、その後に過払い金の返還請求が認められたという事例は存在しています。
過払い金は、平成19年頃までに借入をしていた人であれば対象になる可能性が高いです。
貸金業法が改正されたのは平成22年6月ですが、ほとんどの貸金業者が平成19年頃までには貸付金利を見直し、それ以前は法律違反となる高金利でお金を貸していました。
もうかなり前のことなので自分には関係ないと思って行動に移していない方もたくさんいるようですが、その時期に借り入れしていて時効を迎えていなければ、過払い金を取り戻せる可能性は十分にあります。
あくまでも10年という時効は、借金を完済してからカウントされるので、この点を間違えないようにしてください。

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