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交通事故の加害者になったらどんな問題が待ち受けているの?

質問 運転免許は大学生のときに取得したのですが、自動車教習所で車を運転したときに、自分には運転の才能がないことに気づきました。
そのときには一般道にも出て運転しましたが、仮免の試験中に人が飛び出してきたり信号無視をする車などにも遭遇したりして、車の運転には多くの危険があることも分かりました。
そもそも免許を取得したのは就活に有利になるからと友達に誘われたからで、結局就活では運転免許を求められることなく第一志望の横浜にある会社に就職できて、仕事でも今のところ車を使用することもありません。
入社してもう少しで7年になり、社内恋愛していた彼女と今度結婚することになりました。部署は変わりますが、彼女も結婚後も仕事を続ける予定です。
すでに結婚式の準備も新居探しもしていて、彼女がどうしてもここに住みたいというマンションが見つかりました。そのマンションには無料で利用できる駐車場もついていて、彼女から車を買うことを提案されました。
彼女も免許を持っていて、運転経験もあります。彼女が車を購入して運転することには反対ではないのですが、どうしても車を持てば私にも運転しなければいけない機会が訪れることになると思い、そのことに不安を抱えています。
私の周りにも車を運転している者はたくさんいますが、ほとんどの人が車で何かかしらの問題を起こしています。車を軽く擦ったりしたようなことが大半ですが、中には大きな事故を起こしたり事故に巻き込まれて大怪我をした友人もいます。
運転に自信がない私は事故を起こす可能性が高いと思うのですが、もし事故の加害者になってしまったらどのような問題が待ち受けているのでしょうか?もちろん、車に乗るなら安全運転を心がけますが、事故を起こした場合逮捕されてしまうようなこともあるのでしょうか?
もし事故を起こしてしまった場合にすべきことについても教えておいて欲しいので、ご回答よろしくお願いいたします。

yajirusi

A

事故を起こせば刑事罰を受けることもあります

自宅の車庫などで車を軽くぶつけたり擦ったりしても、何かの責任に問われるようなことはありませんが、交通事故の加害者になると、民事、刑事、行政の3つの責任を負うことになる可能性があるので、車の運転には十分過ぎるほどの注意をしなくてはいけません。
民事上の責任においては、被害者に対し損害賠償責金を支払う必要があります。基本的には加害者自身が加入している自賠責保険や任意保険から支払われますが、任意保険に入っていない場合においては、加害者が負担しなければいけなくなるケースもあります。
安全運転を心がけていても、ついついスピード出し過ぎたりして、車の運転で法律違反を犯してしまうこともあります。よほどのことがない限りは逮捕に至ることはありませんが、自動車の運転上必要な注意を怠り、人を死傷させてしまったりした場合は、実刑が課されることもあります。
行政上の責任とは、運転免許に対するもので、事故の性質により違反点数が付与されることになり、運転免許の停止や取り消しなどの処分を受けることになります。
交通事故を起こしてしまうと、多くの方はパニック状態になって冷静な対応ができなくなってしまうので、あらかじめ事故を起こしたことを想定して、自分がやるべきことを把握しておく必要があります。これは全てのドライバーがすべきことだと言えます。
万一事故の加害者になったら、被害者の救護を最優先してください。
道路交通法では、負傷者に対する救護義務が定められており、被害者を放置することは絶対に許されません。
もし法律に違反すると、救護義務違反としては5年以下の懲役又は50万円以下の罰金が科されます。さらに、人の死傷が加害運転者の運転に起因する場合は、10年以下の懲役又は100万円以下の罰金がそれぞれ科せられることになります。
まず車を安全な場所に移動させて、負傷者の救護に向かいましょう。そのためには車から降りる必要がありますが、それをしないでその場を立ち去れば、ひき逃げ犯となり重罰が科されるので、どんなに気が動転しても絶対にその場を離れてはいけません。
救急車を呼ぶ必要があるときには、速やかに119番通報してください。救急車を呼んでから現場に到着するまでには平均で8分以上かかります。交通事故の加害者はその間負傷者の救命をするという重要な役割を担っていることも覚えておきましょう。
被害者の救護が完了したら、速やかに警察へ連絡します。交通事故を起こしたら、事故の大小問わず警察に届け出ることは運転者の義務となっています。
警察への届出を怠ると報告義務違反の罪となり、3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金が科せられます。事故の相手から警察を呼ばないで和解を迫られても、それにのってはいけません。
事故後は被害者と損害賠償などについて話し合うことになるため、連絡先を交換して、できる限りスマートフォンなどで現場の写真を撮影しておきましょう。事故の初期対応が終わったら保険会社へ連絡します。

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