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Q

交通事故を起こすと社会的にどんな問題が待ち受けているの?

質問 運転免許証は大学生のときに取得していましたが、東京生まれで現在は横浜市内で勤務していて、仕事場には電車で通勤していてほとんどはデスクワークということもあり、これまで車を運転する必要性を感じたことはありませんでした。ということで、一度もマイカーを所有したこともありません。
しかし、小学生の長男が今度サッカークラブに所属することになり、送り迎えや遠征先へ応援に行くのに車が必要になり、主には妻が乗ることになると思いますが、我が家でもマイカーを購入することにしました。
私も妻もこれまで何度か運転をした経験はありますが、本格的に車に乗るのは初めてで、そこに大切な子供たちを乗せることになるので、マイカー購入にあたり安全運転を常に心がけなくてはいけないと妻とも話したところです。
私の周りにもマイカーを所有して車を日常的に運転している人は大勢いますが、そのほとんどは大小問わず車で何らかの問題を起こしています。
というわけで、これから長く運転していく中でどんなに気をつけても交通事故を起こすこともあると思うのですが、事故を起こすと社会的にどんな問題が待ち受けているか教えてください。
交通事故にはどのような種類があって、近年の事故発生状況などについても知りたいので、ご回答お待ちしております。

yajirusi

A

交通事故を起こすと刑事責任に問われることもあります

まず、交通事故は物損事故と人身事故に分類できます。
物損事故とは、車両の運転によって物的損害を発生させた場合の交通事故を指します。駐車している他の人の車に自分の車をぶつけたり、他人の家やガードレールなどを破損させたりした場合も物損事故に含まれます。
人身事故とは、車を運転したことにより人的損害を発生させた場合、あるいは人的損害のほか物的損害を発生させた場合の交通事故のことを指します。
人にケガを負わせたり後遺症を負わせたり、人を死亡させたりした場合も当然人身事故を起こしたことになります。
人身事故は、自分の車を他の車にぶつける以外にも、バイクとの衝突、自転車との衝突、直接人をひいた場合などに発生させた交通事故です。
交通事故の発生件数は、年々その数は減少傾向にあります。交通事故が減少している理由については、交通事故に関する罰則の強化や、ドライバーや歩行者の交通規範意識の向上や自動車技術の進歩などが挙げられます。
ただし、交通事故死亡者数における65歳以上の割合は増加傾向にあるため、この点に関しては今後もさまざまな対策を考えて実行に移していかなければいけないと思います。
車を運転した人が事故を起こして加害者になった場合は、「刑事責任」「民事責任」「行政責任」「社会的責任」の4つの責任を負うことになる可能性があります。
刑事責任とは、犯罪行為を行ったと認定された場合に、裁判所から命じられた刑罰に服さなければいけない責任のことで、ドライバーにとっては非常に重い責任となります。
人身事故を起こした場合は、「過失運転致死傷罪」や「危険運転致死傷罪」に問われることが多いです。
過失運転致死傷罪の場合は、刑罰として7年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金が科され、危険運転致死傷罪だと最長で20年の懲役刑が科されることになります。
民事責任とは、損害賠償責任のことです。物損事故の場合は物的損害について、人身事故の場合は人的損害、あるいは物的損害と人的損害の両方について、お金を支払い埋め合わせする必要があります。
物的損害とは、車の修理代や休車損害などで、人的損害とは、事故相手への治療費や休業損害、傷害慰謝料、後遺障害慰謝料、死亡慰謝料などです。
自賠責保険に加入している場合は、人的損害についてのみ最大120万円まで補償されますが、自賠責保険に加入していない場合は損害について自己負担をしなければいけない他にも、無保険車運行の罪に問われて、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金を科されることもあります。
行政責任というのは、点数制度に基づく免許停止や免許取り消しなどの処分を受ける責任のことです。点数制度では、累積点数を含め6点以上に達した場合は免許停止となり、35点以上に達した場合には免許取り消しの行政処分が科されます。
刑事責任と行政責任は別個の責任で、たとえ刑事責任は問われないことになったとしても、行政責任を科されることはあるので覚えておきましょう。
社会的責任は、他の3つとは異なり法律で要求される責任ではありませんが、ある意味交通事故を起こした場合において、最も重要な責任になることもあります。
例えば、お酒を飲んで運転して事故を起こした場合は、人としての信用を失い仕事を追われたり、離婚の原因になったりするようなこともあります。社会的信用を失うことにより、精神的に病んでしまい社会復帰ができなくなるようなこともあります。
交通事故を起こすと取り返しのつかないことにもなりかねないので、くれぐれも安全運転を心がけてください。

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