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任意整理をすべきかすべきでないかの判断基準とは?

質問 借金の返済に困っていろいろな人に相談してみると、任意整理をすればいいという意見が最も多かったです。
しかし、いざ実行に移そうとすると、本当にこれでいいのか?という不安が頭を過ります。
任意整理をした方がいいかしない方がいいかを判断する基準やポイントみたいなものがあれば教えて欲しいので、ご回答どうぞよろしくお願いいたします。
yajirusi
A

自分が置かれた状況を踏まえて判断しましょう

任意整理とは、お金を借りている債権者と直接交渉し、将来利息や遅延損害金を減額できる債務整理方法です。以下に債務整理をした方がいいケースと、しない方がいいケースの両方を紹介しているので、任意整理をしようと悩んでいる方は参考にしてください。
まずは、債務整理した方がいいケースは次の通りです。
返済が苦しくてすでに滞納している借金があるなら、債務整理した方がいいと思います。
返済が2〜3ヶ月遅れているなら、すでにブラックリストに載っているため、任意整理をした場合の大きなデメリットであるブラックリストに載るリスクは避けられないので、もはやメリットしかない状況です。
滞納を続けていると、年利20%もの高額な延滞損害金がどんどん加算されていくことになります。任意整理をすれば延滞損害金のカットも可能で、返済総額を大幅に抑えられる可能性が高まります。
ただし、あまりにも長い期間返済をしないでいると、訴訟を起こされる可能性がアップするので、早めの任意整理がおすすです。
毎月きちんと返済しているのに残高が減らない場合も、任意整理がおすすめです。このような状況下では、元金に対しての利息の割合が高すぎる可能性が高いです。
毎月の返済額をこれまでより増やすことで改善できることもありますが、すでに限界まで返済額を上げているケースでは、任意整理による利息カットをすべきと考えられます。
利息を減額してもらうことにより完済できるなら、任意整理をした方がいいといえます。毎月安定した収入があって、利息さえなければ完済が可能だという人には、任意整理は最適な方法だと思います。
10年以上など、長期間返済し続けている場合も、任意整理をした方がいいケースです。
2010年6月18日に施行された改正出資法以前に発生していた借り入れがある方は、過払い金を取り戻せる可能性もあるので、早めに弁護士などの専門家に相談して、その有無を確認してもらうことをおすすめします。
家や車などの財産を手放さずに借金を減らしたいという方にも、任意整理が向いています。
自己破産をすれば借金を0にすることが可能ですが、一部を除き財産を奪われてしまいます。任意整理なら特定の借入だけを対象に交渉できるので、大切なものに囲まれながら、今まで通りの生活を続けることもできます。
次に、任意整理をしない方がいいケースについて記載していきます。
お金を借りて、一度や数回しか返済していないケースにおいては、任意整理しない方がいいというかできないことが多いです。
任意整理は、債権者と直接交渉して借金の減額や返済の延長を求める手続きです。ほとんど返済していない借金があると、「任意整理するためにお金を借りたのでは?」と債権者から疑われ、話し合いにすら応じてくれない場合があります。
現在は返済が苦しいけど、将来的には返済できる目途がついている場合は、任意整理しない方がいいと思います。
任意整理してしまうと、ブラックリストに載ってしまい、クレジットカードを使用できなったりローンを組めなくなったり、賃貸契約をする際にも審査に落とされる可能性も高くなります。
任意整理をはじめとする債務整理は、日常生活に支障をきたすこともあるので、よく考えて実行に移すことをおすすめします。
借金の総額が多過ぎる場合も、任意整理に向いてない、またはできない可能性が高いです。
あくまでも任意整理は利息を減額できるだけで、原則借金の元金を3年〜5年かけて返済しなくてはいけません。この期間で返済できないほどの多額の借金があるなら、他の債務整理を選択した方がいいと思います。
毎月安定した収入がない方は、そもそも債権者が交渉に応じてくれない可能性が高いです。パートやアルバイトでも、安定した収入があると判断されれば任意整理できますが、正社員などの方が認整理はしやすいです。
任意整理すれば、利息や地縁滞納金が免除される可能性が高いですが、それらよりも手続き費用が高額になる場合も、任意整理をしない方がお得といえます。任意整理を弁護士などに代行してもらう場合は、かかる費用もきちんと確認することが大事です。
住宅ローンなどの金利の低い借金については、任意整理をしない方がいいといえます。任意整理では主に利息が免除されるので、それが低ければあまりする意味がありません。
個人や勤務先などからしている借金は、任意整理しない方がいいといえます。任意整理をしたい借金は選べるようになっているので、貸金業者などの第三者から借入しているものを対象にすることをおすすめします。
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